人間の手が、まだ触れない。

誰に聞かせるでもない独白あるいは日々の戯言など

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『寿福隆志さんを偲ぶ会』

しばらく更新が止まってしまっていました。ごめんなさい。
「普通のネタ」はカースタイリング公式ブログ(http://ameblo.jp/car-styling/)で更新し、こちらではB級ネタや個人的なことを……と思っているのですが、なかなかこちらにまで手が回らない状態だったのは、ひとえに自分がヘタレだからなのでしょう。

精進しなければ。

三洋電機やカシオ、パイオニア、レノボなど、ご案内いただいた内覧会や発表会のリポートは、カースタイリング公式ブログのほうで公開しております。

というわけで、昨日(10月15日)は、有楽町の交通会館で行なわれた『寿福隆志さんを偲ぶ会』に参加してまいりました。

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一般的には「寿福さんって誰?」という方も多いかもしれませんので簡単に説明しますと、自動車の「テクニカル・イラストレーション」(透視イラスト)の第一人者だった方です。過去の名車やレーシングカー、あるいは最新の技術コンセプトカーなどの記事に添えてある透視イラストを見たことのある方も多いでしょう。そうしたイラストを長年描き続け、観賞用としても楽しめる「作品」を生み出し続けた一人が寿福さんなのです。

残念ながら今年初めにお亡くなりになってしまいましたが、寿福さんも参加していた有志の展覧会『自動車アート7+1人展』では予定通りに作品が展示され、偲ぶ会も開催された、というわけです。

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実は私はこの透視イラストに心動かされ、デザイナーを志したと言ってもいいかもしれないのですが、今年はその尊敬すべき人物がふたりも亡くなられてしまいました。ひとりは寿福隆志さん、そしてもうひとりは猪本義弘さんです。

おふたりの共通点は、まず自分のような若造とも対等に話をしてくださるような、懐の深さを備えていらっしゃったこと。そして「構造を知らしめる」に足りる高い精度を持ちつつ、見えない部分を図面などの資料や知識、ときには想像力で補い、なおかつ情報を整理して美しく演出し、鑑賞できる「芸術」として見事に昇華させていることです。

おふたりの描くイラストは、対象のメカニズム的な魅力を正確に表現しつつ、それを美しく演出することでさらなる価値を与えていました。そこにはまぎれもなく「工業デザインの本質」が描かれていました。もっともそれに気づいたのは、自分が仕事を通じてお会いするようになってからのこと。

幼い頃はわけもわからず「透視イラストって、なんかカッコイイ!」と思っていただけなのですが、結果的に見ればそうしたガキんちょの心を動かすに足りるパワーがあった、ということなのでしょう。後になって、自分の工業デザインに対する興味を掻き立ててくれたのは寿福、猪本両氏のイラストだったことを知ったわけですが、直接お会いして話が出来る立場になったのは偶然だったのか必然だったのか……

寿福隆志さん、猪本義弘さんにあらためて感謝を。そしてご冥福をお祈り申し上げます。
そしてこれからも、透視イラストが人々の工業デザインに対する興味を高めることを願います。
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[ 2010/10/16 18:48 ] 日記 | TB(0) | CM(3)

『アジア・パシフィックの自転車生活デザイン展』でモビリティについて考えた

というわけで、東京ミッドタウン・デザインハブの企画展示『アジア・パシフィックの自転車生活デザイン展』でのあれこれ。

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会場の雰囲気はこんな感じ。

基本的なリポートはカースタイリング公式ブログを読んでいただくとして、こちらでは個人的なことを。
カースタイリング公式ブログの該当記事はこちら:http://ameblo.jp/car-styling/entry-10609077990.html

物心ついたころから自転車に乗り続け、かれこれ35年も「移動手段」として使ってきた自分にとって、自転車はクルマ以上に身近な存在です。もちろん経済的な理由で自転車以上の乗り物を持てないということも大きいのですが……

それはさておき、最近の健康ブームに付随するように自転車がブームになっているのを見ると、なんでいままで自転車が交通社会で冷遇されてきたのかがますますもって疑問に思えてしょうがありません。

クルマ用の駐車場は整備されているのに自転車とバイクの置き場がない施設が多かったり、駅前駐輪場もロクに整備されていなかったり。停める場所も用意しないでおいて「通行の邪魔だから」と路上駐輪を撤去するとか、なんでここまで冷遇されなきゃいけないのか、と。

最近では都心の繁華街で駐輪スペースを設ける動きが進められているのは嬉しいのですが、まだまだ「こんなもんじゃ足りないでしょ」と思います。かつては「停める場所を探し回らなくて済む」というのもクルマにたいするメリットだったはずなのですが、どうも近年はそれが逆転してしまっているように感じられます。

もちろん、クルマが生活に必要な人も大勢いることはわかっていますし、クルマを使う生活スタイルを否定する気はありません。しかし自治体や企業が本気でエコロジーを考えているのであれば「あえてクルマを持たずにバイクや自転車を使う」人にたいするインセンティブの導入を、真剣に考えていただきたいなあ、と。

なにも「クルマよりも優遇しろ」なんて駄々をこねているわけではありません。ただ移動手段として、対等に扱ってくれるだけでいいのです。歩行者とクルマ、そしてその間に存在するすべての乗り物が公平に扱われてこそ、人にも環境にも優しい街となれるんじゃないかと思うのですが……

とまあ、普段そんなことを考えているわけで、展示で気に入ったのがこちら。

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バングラデシュのリキシャー。
80kgもの重量がありながら、変速機はなし。バングラデシュ国内で100万台が走っているそうです。

「人力車」の略語「力車」が訛った名前からも分かるとおり、日本発のプロダクトなんですけどね、これ。なんで海外で重宝されているのに日本では見ることがないのでしょうか。不思議です。

日本の道路環境に合わない? いえいえ、道路が人よりも自動車に合わせて歪んだ進化をしてきたとは考えられませんか? たとえば、電動アシスト3輪車や簡素なEVの短距離用タクシーが安価に使えたら便利だと思いませんか?

このほか、ちょっと興味深かったものを。

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1934年のロードレーサー。
ツール・ド・フランスに参加したもので、ぱっと見は現在のロード車と変わらないのですが……

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ギアは計4枚あるものの、なんと変速機がない!
使用ギアを変えるにはいったんホイールを外し、チェーンを張りなおす作業が必要だったわけです。

基本的に自分は「機械の構造はシンプルなほど良い」と考えるミニマル原理主義なのですが……これでは変速の手間がさぞや選手の負担になっていたことでしょう。

さて、ポップカルチャーのデザインを纏った車両も。

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うお、痛チャリだ!……と思ったのですが、どうも様子がおかしい。

説明版には「大人向け幼児自転車」とあります。
モモイロジテンシャコウボウの製作で、フレームはシュウィン製を使用。
「初めて乗った幼児用自転車。それは、たしかキャラクターものの自転車。ペダルを踏むと、前に進むという感動は今でも忘れることがない。」とあります。

つまりノスタルジーに訴えるグラフィックやそのキャラクター性をデザインに織り込む提案……というものなのですが。
それでなぜキャラクターが『ななついろ☆ドロップス』のヒロインなのでしょうか?

アートであれば架空のキャラクターを使うべきでしょうし、タイアップならば幼児用風に仕立てるのは蛇足というもの。
思索の果てに辿り着いた結論は「痛チャリ風の商品の可能性を探るための実験的提案」というものでした。たしかに「これは痛チャリです」とは誰も言ってませんしね。

しかし、これもまたある意味で痛チャリなのではないか、と考えられるようになったのはしばらく後。
2006年発売の「子供は遊べない」PCゲームのキャラクターを用いた、ということは、数年前にすでに大人になっていて、なおかつ業の深いオタクしかネタが理解できません。

はっきり言ってしまえば非オタク、あるいは自転車オタクにはおよそ理解の及ばないコンセプト。ここでいう「幼児用」をまともに受け取ってしまうと、まったく意図不明なのです。

では、解釈を変えてみましょう。
「幼児」=「オタク趣味に現を抜かす、いい歳した大人」と考えるとどうでしょう?
自虐心に満ちた「痛カスタム」の真骨頂が見えてくるような気がしませんか?

ちなみにこのモモイロジテンシャコウボウ、実態がよくわからないのですが。ググってみたらどうもピンキーストリート内のプロジェクトらしい。なるほどねえ。

そんなこんなで、今回はここまで。

アジア・パシフィックの自転車生活デザイン展特設サイト:http://pedallife.com/exhibition/index.html
モモイロジテンシャコウボウ:http://www.pinky-dw.com/momo/#
[ 2010/08/13 19:10 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

阿佐ヶ谷七夕まつり

先週末のことですが。
近所ということで『阿佐ヶ谷七夕まつり』を見に行きました。

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駅前商店街、阿佐ヶ谷パールセンターの愉快なハリボテ飾りが昔から有名なのですが、今年からは商店街店舗だけでなく一般参加もOKに。小さめの「プチはりぼて」がたくさんありました。

去年以前の様子はこちらで紹介されています。
http://www.asagaya.or.jp/tanabata/tanabata.htm

もともと時事ネタや、その年話題のキャラクターを扱ったハリボテが話題を集めているのですが、今回はまあだいたいこんな感じです。

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ゆ っ く り し て い っ て ね !!!

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最近とくに見る機会が増えたような……

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やっぱりあったはやぶさ。しかもイトカワつき

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はやぶさたんもいました

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低燃費少女ハイジ。ぱんつみえてる?

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よく知らないのですがポニョでいいんですよねこれ?

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居酒屋さんの看板ポケモン……にしてはオヤジくさすぎるような
[ 2010/08/10 16:31 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

『ウロボロス』試乗会のレポート

オートスタッフ末広が発売した『ウロボロス』の試乗会に参加しました。
といっても6月末のことでして、「いまさらかよ!」とか言われてしまいそうですが……
あまりに楽しい体験だったので、書かないわけにはいきません。

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クレジット入りの画像はカースタイリング公式ブログからの使い回し。(手抜きではない、効率化なのだ!)
ちなみに公式ブログの記事はこちら。
http://ameblo.jp/car-styling/entry-10573244915.html
http://ameblo.jp/car-styling/entry-10589641112.html

オートバイにあまり興味のない方に説明しますと、オートスタッフ末広は千葉県・千葉市にあるバイクショップで、店頭には50ccスクーターが並べられているような、よくある「街のバイク屋さん」です。

しかして、その実態は……ホームページ(下記リンク参照)を見ていただければ一目瞭然なのですが、カスタムのレベルがハンパじゃない。かつて大きな話題を呼んだ「TZRのフレームにRZVのV4エンジンをブチ込んだ」マシンもこのオートスタッフ末広の製品です。

で、このウロボロス。
サイドカー製作で培ったフレーム製造技術やサスペンションセッティングのノウハウを存分に発揮した、前2輪のトライクです。

面白いのはコンプリート状態での販売ではなく、顧客がバイクを持ち込んで、あるいは選択して、そのエンジンを搭載する、ということ。

今はほとんど乗らなくなってしまって……とか、乗り続けたいけどもう二輪車を乗り回す体力が……という年配ライダーの資産をリユースする、ということも可能な構造なのです。

構造を簡単に言ってしまえば、ラダーフレームにエンジンを元のフレームごと載せる、という感じでしょうか。このためシャフトドライブと水平対向を除いたほとんどのエンジンが搭載可能。

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この量産第一号車はFZR1000の4気筒エンジンを搭載。ボディに隠れて見えませんが、エンジンは通常のオートバイ同様にライダーの上体の下にレイアウトされています。

ボディのデザインはツナグデザインが担当。「3輪だからって“クルマとバイクをくっつけた”だけのような形状にはしたくなかった」と根津デザイナー。また前後で幅が大きく異なるので「角度によっていろいろな表情を見せてくれる。そのプロポーションのおもしろさを感じてほしい」とのこと。

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サスペンションはもはや「カスタム」のレベルを超えた専用設計。味付けはコーナリング時の挙動を穏やかにするためにアンダーが強め。ただしプッシュアンダーが出ないよう配慮したセッティング。

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試乗風景。ライダーはモーターファンイラストレーテッド誌のMZW氏。コースはほとんど2速、一瞬だけ3速に入れられる程度の低速コースでしたが、軽いスキール音とともに軽快な走りができました。

感想を言えば。
す っ げ え お も し れ え !

オートバイともクルマとも、ATVとも明らかに異なる操作感。「車体に跨がり、手でハンドル操作する」という点はATVと共通ですが、ATVのように力業で曲がるのではなく、ニーグリップしながらクルマのように滑らかにラインをトレースしてゆく感覚。

他媒体の人の試乗時にコーナリング姿勢を見ていると、二輪媒体の人はコーナー進入時に必要以上に上体を内側に傾ける。四輪媒体の人はどっかり座ってコーナー脱出時にGで上体がアウト側に持っていかれる。
クルマとバイクそれぞれの操り方を上手くミックスさせればいいのかな、という印象。「こんな乗り物があったのか!」という新鮮な感動がありました。
試乗を終えた人たちが全員「!!!」という表情で笑いっぱなし、という試乗会なんて、そうそうあるものじゃありません。

ところで。
「ウロボロス以外の3輪の感覚も味わって、比較してみてください」という配慮で用意されていたマシンがあります。

それが
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レーシングニーラー。
たしかに3輪という点ではトライクと同じですけど……なんて言いながらも、やっぱり乗ってみたい。

で、「某女神さまマンガにも、こんなの出てきたよねー」なんて思って近づいたら……
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女神さまがお乗りあそばされたマシンそのものでした。

エンジンは80cc2スト単気筒をボアアップした100cc。それでもやはり、さすがにレースマシンを操縦するのは気が引けたので、パッセンジャー体験をすることに。

素人を乗せるということでかなり手心を加えたライディングをしてくれているはずですし、実際にせいぜい30km/h程度のスピードしか出ていないはずなのですが……
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ひょああ~~~!!とかギェエエ~~~~!!とか。

姿勢を保持するので精一杯のGとスピード感。
地面スレスレを移動することの強烈なスペクタクル。
たかだか100ccで、これほどまでに激烈な非日常感覚が味わえるとは!!

ウロボロスとはまた違った未知の感覚が楽しめることは実感できましたが、それ以上に「動力付き乗り物の楽しみ方」が、従来のクルマとバイクにあるものだけではない、ということをしみじみ体感しました。

とにもかくにも、参加した全員が笑いっぱなしの試乗会。
こんな機会を設けていただいたオートスタッフ末広のみなさんに感謝いたします。

オートスタッフ末広:http://homepage2.nifty.com/as-suehiro/
ツナグデザイン:http://www.znug.com/
[ 2010/08/04 23:42 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

znug design 創立5周年パーティ

7月9日(金)に、znug design(ツナグデザイン)の創立5周年パーティがありました。あいかわらずタイムラグのある更新で申しわけありません……

場所は東京・吉祥寺のcafe zenon(カフェ・ゼノン)。入口ではツナグデザインの作品のひとつ、ウロボロスが来場者をお出迎え。

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……そういえばこのウロボロス、6月の試乗会にも参加させていただいていたのでした。試乗会の模様もアップしなきゃと焦りつつ、とりあえずパーティ風景を。

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ツナグデザインのこれまで5年間の作品を、代表みずからがプレゼンテーションしている風景。
来場者の中には自分も日頃お世話になっていたり、取材させていただいたことのある人もチラホラといたりして、「懇親会」といった雰囲気で楽しませていただきました。

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そろそろお開きという時間を迎え、すっかりくつろいだ表情の根津孝太氏。デザイナーにしてツナグデザインの取締役です。バースデーケーキ、たいへん美味しゅうございました!

いち企業のパーティとはいえ堅苦しさは微塵もなく、社名の通り人の縁を「つなぐ」イベントとして大いに盛り上がり、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
招待してくださったツナグデザインに感謝です。

ツナグデザインの、今後のますますのご発展をお祈りいたします。




ところで。

会場に着いて、自分がまず気になったのは店のシャンデリア。否、シャンデリア「のようなもの」
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上に積まれているのはマンガの雑誌と単行本。ぶら下がっているのは雲形定規とGペン。

この店のコンセプトが「マンガ×アート×カフェ」ということで、他にも壁に書架があったり、マンガチックな絵画がディスプレイされていたりと、かなりポップな雰囲気なのでした。

そういえば吉祥寺周辺をはじめ中央線沿線には、どういうわけか漫画家が非常に多く住んでいるのでした。地域性を活かした店舗デザインのひとつなのでしょうね。
こういうお遊び感覚、大好きです。
あ、もちろんケーキ以外の料理も美味でしたよ。「こんどまた行ってみたい」と思ったのは嘘じゃありません。

そういうわけで、今回はここまで。
ウロボロス試乗会レポートも後日アップします。

znug design: http://www.znug.com/
cafe zenon: http://www.cafe-zenon.jp/
[ 2010/07/14 22:21 ] 日記 | TB(0) | CM(2)


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