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東京モーターサイクルショー・その3

引き続き東京モーターサイクルショーです。
電動ということではKTMと同じくらい気になったのがこのベクトリックスの電動スクーター、VX-1。愛知県の株式会社ホワイトハウスがアメリカのベクトリックス社製品の正規輸入販売権を獲得し、日本でも展開を始めることになりました。
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このベクトリックスという会社は、電動ビークルの製造・販売を目的として1996年に創業され、2007年からVX-1の販売を開始。「バイクメーカーが電動バイクを作ったのではなく、モーターのメーカーがバイクを作っているようなもの」とホワイトハウスの広報担当氏。でも、モーターサイクルとしての資質が劣っていては、欧米各国の警察や官公庁に納入される実績があるはずもありません。主に都市部のパトロールや交通整理業務などの足として使われているようです。
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VX-1はフットボードの間とライダーシートの下にニッケル水素電池を搭載。モーターは後輪ハブと同軸に配置され、遊星ギアを介して駆動。後席下はトランクスペースになっていて、フルフェイスのヘルメットが1つ入る程度の容量を確保。
回生モードも備えていて、スロットル・グリップを前方(スロットルを開くのとは逆方向)に捻ると回生ブレーキとして作動し、停止時にこの方向へ捻るとバック走行できる、というのが電動ビークルならではの機能です。
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現在のところベクトリックス製品はこのVX-1だけですが、いずれ3輪スクーターやスーパースポーツ・モデルも発売の予定だそうで、そのスケッチが公開されていました。「たぶん3輪スクーターのほうが先に製品化されると思います」とのこと。デザインはいずれもアメリカのロブラディ・デザイン社が手がけています。

面白いのは、ホワイトハウスがベクトリックスと同時にインディアンの正規代理店としても活動を始めたこと。「古典的なモノと未来的なモノ、それぞれにいいところがあります」という言葉になるほどと納得した次第。現在はVX-1の販売ネットワークを構築中とのことなので、近いうちに大手二輪車店で見ることができるようになりそうです。


さて次は、電動モーターサイクルだけが新しい乗り物じゃないということで、プラグイン・ハイブリッドのスクーターを紹介。
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成川商会が展示したピアジオMP3のハイブリッド仕様は、リチウムイオン電池を座席下に搭載。電動モーターのみでの走行も可能なので、ヨーロッパの都市では珍しくない「内燃機関車進入禁止エリア」にも進入可能。
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残念ながら今回展示したのはイタリアのプロトタイプそのままで、コンセントもイタリア仕様のまま。日本向けには仕様を見直し、改めてテストしてスペックを見極めた上で発売したいとのこと。それでも、わざわざプロトタイプを取り寄せて見せてくれたことは嬉しいですね。

とりあえずモーターサイクルショーのリポートはここまで。国産のニューモデルについては各ニュースサイトのほうが詳しいと思うしメディアとしてそうじゃないと困るので、そっちにお任せします。
次回はバンコクの(真面目な)リポートの続き。




以下、完全な独り言。
ところで、ハイブリッドとか電動とか、東京モーターショーでは国産勢のそうした未来形コンセプトモデルも見られるのですが、よりバイク乗りにとって身近に感じられるモーターサイクルショーで展示しないのはどうした理由でしょうか?

たしかに東京モーターサイクルショーはモーターショーと異なり、製造業としてのメーカーではなく各メーカーの販売部門子会社がブースを構えるという事情はあるのかもしれません。しかし出展がメーカーだからとか販売店だからとか、そうした事情は来場者には関係ない。出展者が誰だろうと、たとえばホンダの看板が出ていれば来場者にとってそこは「ホンダのブース」に他なりません。

ならば「将来の顧客」を育てるため、あるいは「現在の顧客」を今後も手放さないためにも、たとえ初公開じゃなくとも、モーターショーで公開したコンセプトモデルを再び持ち込んで、二輪車市場の将来を見せる意義はあると思うのですが……

実は以前の取材で、このことについて各メーカーに訊いてみたことがあります。
すると……「実際に売れないモノを飾る余裕はない」
「現実的なモデルだと『いつ発売ですか?』という問い合わせが多く、答えるのが手間」
「説明しないと、ユーザーに『こんどこれが出るのか』という誤解を与えてしまいかねない」
「展示したい気持ちはあるが、メーカーとの調整が煩雑で見合わない」
数年前のことでちょっと曖昧ですが、だいたいこんな感じだったと記憶しています。

販売店側の都合も理解できなくはありませんが、これじゃあ二輪車市場が先細るのもしょうがないよね、と思ったのも事実です。時代に合わせた市場の創出や、新規顧客獲得の努力はしたくない、と言ってるようなものですから。

だったら誤解を与えないような展示にすればいいじゃない、プレゼンボード一枚用意して「これはコンセプトモデルです。発売の予定はありませんが、将来はこんなバイクが走っているかもしれません。ちなみにこれはこれこれこういう想定でデザイナーが想像し、創造しました。みなさまのご意見をお聞かせください」って書いとけばいいじゃないのさ。
……とは、かつて工業デザイナーを志して夢破れた素人の勝手な意見。実際はいろいろ複雑な事情があるんでしょうけれども。

[ 2010/04/04 23:16 ] イベント | TB(0) | CM(0)
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