人間の手が、まだ触れない。

誰に聞かせるでもない独白あるいは日々の戯言など

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ヨーロッパ大都市における二輪車事情の一例

とまあ、いかにもエラソウなタイトルではありますが、先日自転車展のリポートを書いていて、たまたま撮った写真があったのを思い出したのでお見せしようか、というだけのものでございます。サムネイルをクリックすると画像が拡大表示されます。

普段から自分は「都市部では自転車とオートバイの利便性をもっと高く!」ということを言っているわけですが、残念なことに自動車中心の生活に慣れ親しんでいる方にはなかなか理解していただけません。なので、もっと声を大にして言うことにしよう、と。

はじめに。
フランス・パリ市とドイツ・フランクフルト市は、どちらも自転車シェアリングが普及しています。そこでそれらの写真を。

まずはパリ。
パリ市では『VERIB』(ヴェリブ)という自転車シェアリング・サービスを2007年から展開しています(運営は民間企業)。

その車両がこちら
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切り株のようなポールのガイドに自転車を合わせてロックする仕組み
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街角に設けられたステーションにはポールがズラリ
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ステーションに設置された情報端末
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自転車はどこで借りても、どのステーションに返却することも可能。各車両の情報は一元的に管理されていて、あまりに車両が偏ってしまった場合には、駐輪台数のステーションにトラックが急行して一部をピックアップし、台数の少ないステーションに分散させる仕組み。市内を歩いているときに数回、自転車を積載したトラックを見かけました。

SuicaやPASMOのような非接触ICカードが採用されていて、ポール上部にかざすことでロックが解除され、自転車を引き出せる仕組みです。実は詳しい使い方や料金体系を知らないのですが、Wikipediaに詳細な記述があるので、興味のある方はそちらをご覧になってみてはいかがでしょうか。

いっぽうドイツはフランクフルト。

DB(ドイツ鉄道)が展開するシェアリング・サービス『Call a Bike』(コール・ア・バイク)の車両
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ヴェリブと異なって特定のステーションはありません。使い方は……どうやら「車両に書かれた電話番号に連絡すると、その車両の解除キーが告げられ、同時に利用時間のカウント開始。使い終わった時にまた電話すると、施錠と同時にカウント終了。料金は後日口座から引き落とし」というもののようです。

こちらはDBとは別の貸し自転車
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ヘッドパイプ近くに連絡先が書いてありフェンダーにナンバーが貼られているので、おそらくDBと同様の使い方をするのでしょう。

ヴェリブと共通しているのは、通信技術を駆使することで利便性と効率を高めている点。

「愛車」に乗って移動したいと考える人は「貸し自転車なんて」と思うかもしれませんが、ここで重要なのは「自転車は、自家用車や公共交通機関と同じくらい重要な移動手段」と位置づけられていることです。

当然、自転車で不便を感じるような街づくり、道路作りでは利用の促進は望めません。シェアリングの利便性が高いということは、すべての自転車にとって便利なはずです。

こちらはパリの道路。
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もともとパリはオートバイの利便性が高い都市で、道路のあちこちに駐輪スペースがあります。ビジネススーツ姿でスクーターに乗って颯爽と移動するビジネスマンを目にすることも珍しくありません。車道と歩道の境界にはガードレールというものがほとんどないので人や車両の動きの自由度が高く、比較的自由にスペースを確保できるようです。最近では自転車専用レーンも増えてきました。

これまでオートバイ用の駐輪スペースだった場所の一部を、ヴェリブのステーションにしていることが多いようです。

おまけ。モーターショー会場前の路面電車の停留所。車道を削ってでも公共交通機関と歩行者を優先させる勇気。
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いっぽうこちらはフランクフルト中央駅の駅前広場。
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路面電車の線路と駅舎の間は広場になっています。シェアリング自転車用のスペースはないものの、駅舎やカフェなどの壁沿いに並べて停めるのがマナー。利用者には、歩行者の動線に影響を与えないよう停めるモラルが求められます。

おまけ。路面電車にも自転車がそのまま乗り込めます。
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こうしたサービスをそのまま日本で提供しろ、とは言いません。しかし自治体が「エコロジー」を叫びながら、駐輪スペースを設けないままオートバイと自転車を邪魔者扱いして「放置自転車」の撤去にコストをかけるのは、やはりどこかおかしい。

嬉しいことに東京では駅前やその周囲の繁華街を中心に、駐輪スペースを設置する動きが進められています。ただ、そこの住民以外では、どこに駐輪場があるのかを知ることはなかなか難しいのが現状。

試しにいくつかの区のホームページで検索してみましたが、たしかに情報はあったものの、まあ探しづらいこと……結局googleのサービスがいちばん分かりやすいという事実。

これから都市部では、カーナビの駐車場情報と同じくらいオートバイ/自転車の駐輪場情報が重宝されるようになると思うのですが……

はい、とくに深く考察するつもりではなかったので、今回はここまで。

ヴェリブ公式サイト:http://www.velib.paris.fr/
ドイツ鉄道「コール・ア・バイク」公式サイト:http://www.callabike-interaktiv.de/
[ 2010/08/20 00:19 ] 独り言 | TB(0) | CM(2)
富山でも
自転車のシェアリングが始まって好評な様子ですね。
広まらない理由の一つに日本の行政の縦割りが原因の一つとも言ってました。

昨日のニュースで見ました。
[ 2010/08/20 07:34 ] [ 編集 ]
Re: 富山でも
WBSですね。自分も見ていて「なんとタイムリーな」と(笑)

富山のシェアリングを運営してるのはヴェリブと同じ会社ですし、
システムも車両もヴェリブとまったく同じです。

行政の縦割り構造そのものが問題なのではなく、
行政に「サービス」の意識が希薄だからではないでしょうか。

現場の人がそれぞれの専門分野のスペシャリストとして活動するには、
やはりセクション分けは必要だと思うのですよ。

ただ、各分野を統括して市民によりよいサービスを提供することで、
自分の住む自治体に魅力を感じてもらおうとする部門横断的な、
マクロ視点で大局的な考えと調整ができる部署と人材があれば良いのかなあ、と。
[ 2010/08/20 13:15 ] [ 編集 ]
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