人間の手が、まだ触れない。

誰に聞かせるでもない独白あるいは日々の戯言など

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『ウロボロス』試乗会のレポート

オートスタッフ末広が発売した『ウロボロス』の試乗会に参加しました。
といっても6月末のことでして、「いまさらかよ!」とか言われてしまいそうですが……
あまりに楽しい体験だったので、書かないわけにはいきません。

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クレジット入りの画像はカースタイリング公式ブログからの使い回し。(手抜きではない、効率化なのだ!)
ちなみに公式ブログの記事はこちら。
http://ameblo.jp/car-styling/entry-10573244915.html
http://ameblo.jp/car-styling/entry-10589641112.html

オートバイにあまり興味のない方に説明しますと、オートスタッフ末広は千葉県・千葉市にあるバイクショップで、店頭には50ccスクーターが並べられているような、よくある「街のバイク屋さん」です。

しかして、その実態は……ホームページ(下記リンク参照)を見ていただければ一目瞭然なのですが、カスタムのレベルがハンパじゃない。かつて大きな話題を呼んだ「TZRのフレームにRZVのV4エンジンをブチ込んだ」マシンもこのオートスタッフ末広の製品です。

で、このウロボロス。
サイドカー製作で培ったフレーム製造技術やサスペンションセッティングのノウハウを存分に発揮した、前2輪のトライクです。

面白いのはコンプリート状態での販売ではなく、顧客がバイクを持ち込んで、あるいは選択して、そのエンジンを搭載する、ということ。

今はほとんど乗らなくなってしまって……とか、乗り続けたいけどもう二輪車を乗り回す体力が……という年配ライダーの資産をリユースする、ということも可能な構造なのです。

構造を簡単に言ってしまえば、ラダーフレームにエンジンを元のフレームごと載せる、という感じでしょうか。このためシャフトドライブと水平対向を除いたほとんどのエンジンが搭載可能。

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この量産第一号車はFZR1000の4気筒エンジンを搭載。ボディに隠れて見えませんが、エンジンは通常のオートバイ同様にライダーの上体の下にレイアウトされています。

ボディのデザインはツナグデザインが担当。「3輪だからって“クルマとバイクをくっつけた”だけのような形状にはしたくなかった」と根津デザイナー。また前後で幅が大きく異なるので「角度によっていろいろな表情を見せてくれる。そのプロポーションのおもしろさを感じてほしい」とのこと。

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サスペンションはもはや「カスタム」のレベルを超えた専用設計。味付けはコーナリング時の挙動を穏やかにするためにアンダーが強め。ただしプッシュアンダーが出ないよう配慮したセッティング。

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試乗風景。ライダーはモーターファンイラストレーテッド誌のMZW氏。コースはほとんど2速、一瞬だけ3速に入れられる程度の低速コースでしたが、軽いスキール音とともに軽快な走りができました。

感想を言えば。
す っ げ え お も し れ え !

オートバイともクルマとも、ATVとも明らかに異なる操作感。「車体に跨がり、手でハンドル操作する」という点はATVと共通ですが、ATVのように力業で曲がるのではなく、ニーグリップしながらクルマのように滑らかにラインをトレースしてゆく感覚。

他媒体の人の試乗時にコーナリング姿勢を見ていると、二輪媒体の人はコーナー進入時に必要以上に上体を内側に傾ける。四輪媒体の人はどっかり座ってコーナー脱出時にGで上体がアウト側に持っていかれる。
クルマとバイクそれぞれの操り方を上手くミックスさせればいいのかな、という印象。「こんな乗り物があったのか!」という新鮮な感動がありました。
試乗を終えた人たちが全員「!!!」という表情で笑いっぱなし、という試乗会なんて、そうそうあるものじゃありません。

ところで。
「ウロボロス以外の3輪の感覚も味わって、比較してみてください」という配慮で用意されていたマシンがあります。

それが
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レーシングニーラー。
たしかに3輪という点ではトライクと同じですけど……なんて言いながらも、やっぱり乗ってみたい。

で、「某女神さまマンガにも、こんなの出てきたよねー」なんて思って近づいたら……
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女神さまがお乗りあそばされたマシンそのものでした。

エンジンは80cc2スト単気筒をボアアップした100cc。それでもやはり、さすがにレースマシンを操縦するのは気が引けたので、パッセンジャー体験をすることに。

素人を乗せるということでかなり手心を加えたライディングをしてくれているはずですし、実際にせいぜい30km/h程度のスピードしか出ていないはずなのですが……
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ひょああ~~~!!とかギェエエ~~~~!!とか。

姿勢を保持するので精一杯のGとスピード感。
地面スレスレを移動することの強烈なスペクタクル。
たかだか100ccで、これほどまでに激烈な非日常感覚が味わえるとは!!

ウロボロスとはまた違った未知の感覚が楽しめることは実感できましたが、それ以上に「動力付き乗り物の楽しみ方」が、従来のクルマとバイクにあるものだけではない、ということをしみじみ体感しました。

とにもかくにも、参加した全員が笑いっぱなしの試乗会。
こんな機会を設けていただいたオートスタッフ末広のみなさんに感謝いたします。

オートスタッフ末広:http://homepage2.nifty.com/as-suehiro/
ツナグデザイン:http://www.znug.com/
[ 2010/08/04 23:42 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

『東京おもちゃショー2010』に行った、というお話

これも2週前の話になっちゃうのですが……
7月16日に、ビッグサイトの『東京おもちゃショー』に行ってきました。

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実はいろいろと拾ったネタが、とある媒体で使う可能性が出てきました。そのためここでは公開できないということに……
というわけで、それらを避けてつらつらと書くことにいたします。

全体の雰囲気はあいかわらず盛況だったのですが、小さなコマのブースがずいぶん減ってしまったような……という印象です。景気後退の影響をモロに受けた小規模出展者や、日本の問屋に売り込みたい海外メーカーが出展を見合わせたのかな、というのはこちらの勝手な想像。いずれにせよ残念なことで、今後景気回復とともに出展者も戻ってきてくれることを願いたいですね。

大手メーカーはおおむね例年通りでしたが、今年の傾向としては「エコロジー」「大人狙い」というテーマが目立っていました。

従来は乾電池で駆動していたものを太陽光発電と内蔵リチウムイオン電池にしたり、某電機メーカーが開発中のバイオ電池で駆動したり。
環境問題に敏感な親と、エコロジー教育を受けている子供の双方に訴求できるという点に可能性を見出しているようです。
子供たちが、オモチャで使い捨て乾電池を浪費することに抵抗感を覚える時代、ということですね。

大人狙いの高額玩具は以前からありましたが、今回はそれがさらに加速している印象。
たとえば
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10万円近いラジコン戦車とか
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マニアックな飛行機モデルとか。
どちらもタミヤブースの奥で見つけたのですが、トレードデーだったせいか熱心に写真を撮っていたのは自分くらい。
いくらなんでもKV-2ギガントだのハインケルHe162だの、マニアックにもほどがあるよ、誰が喜ぶんだよ!……って、たしかに財布に余裕があれば買いたいですけど。

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バンダイの、その名も「大人の超合金」というエンデバー号。
1/144スケール、打ち上げ時の姿勢で全高約390mm。でけえ!
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こちらは初回生産分の特典、7人の宇宙飛行士と彼らを発射台まで運搬するシボレー・アストロバン。
ちなみに商品パンフレットには樋口真嗣と庵野秀明のコメントを掲載。狙いはよくわかるんですけど、もうちょっと一般的な、たとえば宇宙飛行士のコメントとかのほうが商売上も都合いいんじゃないかなあ、とか思ったり。

異色だったのがこちら。株式会社エムアイシーのブースです。
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何をやっているのかと思ったら「フリーフォームでフィギュアの原型を作っています」と。
いきなりフリーフォームで原型を作ることもあるし、職人が作ったリアル原型を3Dスキャナーで計測してデータ化し、手を加えたり縮尺を調整したりするのにも利用しているとか。
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ブースでは光造形による出力の実演も。
実は大手企業のフィギュア商品は、こうしたスペシャリスト企業によって仕立てられていたんですね。
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はい、というわけで今回はここまで。

東京おもちゃショー2010公式サイト:http://www.toys.or.jp/toyshow/
株式会社エムアイシー:http://www.mic-jpn.com/
[ 2010/07/31 02:25 ] イベント | TB(0) | CM(0)

『EVEX』に行きました、というお話

もう先々週の話になってしまうのですが…
パシフィコ横浜で開催されたEVEX(電気自動車開発技術展)に行ってきました。

基本的には電気自動車に関する技術展示が主体なわけですが……
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ゲートにもあるように『クリーン発電&スマートグリッドフェア』との同時開催。
というよりも、2つのイベントをひとつの会場でやっている、と言ったほうがいいかもしれません。

もはや交通社会は乗り物単体の視点で語れるものではなく、社会全体の中でどのような交通インフラの可能性があるのか?そこにはどんな乗り物があり得るのか? を総合的に考えなければいけない時代になっている、ということを強く意識させます。

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ホール内には長めの試乗コースも設置されていました。試乗車は三菱i-MiEVにスバル・プラグインステラ、ミニE、そしてこのベクトリックスVX-1。
どれも自分で運転できない「同乗体験」なのは少々残念でしたが、これはホール床が滑りやすいコンクリートだからなのでしょう。

それでも、屋内試乗ができるのは電動だからこそ。これで未来では「公道」の概念が現在と変わってくる可能性を感じられれば、それだけでも大きな収穫だったのではないでしょうか。

いわゆる「ショー」ではないために、キャッチーな展示物はそう多かったわけではないのですが、いくつか展示物を紹介したいと思います。

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こちらはフィアロコーポレーションの小型EV。「地産地活・低コスト・少量生産型一人乗り小型EVの研究開発」というテーマの下で作られたスタディモデルです。商品として開発したわけではありません。
早稲田大学理工学術院・環境エネルギー研究科と(株)早稲田環境研究所が設計した小型EVシャシーに、ミニマルなボディを被せています。

モーターはリアのスイングアームに装着。ジェーピーイー社製ですが少々ゴツい。「今回は既存シャシーの寸法に合うサイズのものを組み付けたから、かなりオーバースペック。シャシー設計段階から要件を詰めていけば、もっとコンパクトなもので済むよ」ということでした。

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タケオカのミリューT-10。タケオカ自動車工芸は以前からミニカー製造を手がけていて、インドのリーヴァ社製品の輸入販売も行なっています。
このT-10のデザインは同社の地元・富山の富山大学芸術文化部教授が担当。上のフィアロEV(勝手に命名)と同じく産学協同にして地域協同で生まれた商品ということになりますね。

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TOSMOの「ビジネスバイク電動化キット」。スクーターではよくあるコンバートEVですが、アンダーボーンフレームのバイクを電動化するのがこのキット。
電池はリチウムイオン、シリコン、鉛の3種、駆動方法もCVT、インホイールモーター、ブラシレスDE同期の3種が選べるという自由度の高さが特徴。
このコンバートキットは2010年9月から発売の予定で、予価10万円~となっています。

シュラウドを切り欠いて設置された電池ボックスが目立ってしまっていますが、電池の体積と重量に悩むのはEVの宿命と言えましょうか。内燃機関ヴィークルとして非常に洗練されたカブがベースで、現在の電池技術ではこれが最適解のひとつなのでしょう。荷台に電池を積んでしまったらビジネスバイクにならなくなっちゃうし……あ、この荷台上野トランクボックスはちゃんと中はカラッポでした。念のため。

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日本でもすっかりおなじみになったテスラ・ロードスター。ただしレースバージョンは初公開。
レースバージョンとは言っても最低限の装備変更なのですが、ドアのステッカーに注目。TEAM TAISANとは、スーパーGTなどトップカテゴリーでおなじみの、チームタイサンなのです。
このマシンは、EVEX閉幕直後の7月19日に開催された「袖ヶ浦EV50kmレース」に参戦、優勝。

ちなみに「袖ヶ浦EV50kmレース」の主催は日本電気自動車レース協会(JEVRA)で、同協会の理事長を務めるのは舘信秀氏。レースファンならご存知のチーム・トムス代表取締役です。
日本のモータースポーツの最前線で活躍するチームや企業が携わる、内燃機関車以外のレース。今後はこうしたイベントが活発に開催され、賑わいを見せるようになってゆくのかもしれません。そして「モータースポーツ」の一般的な認識も変わってゆくことに期待したいですね。

みんなが「カッコイイ」と言うレーシングカーがEVだったら、EVに対する意識も変わってゆくはず。「だってEVって、重いし、航続距離短いし、充電に時間かかるし…」「でもそんなの別にいいじゃない、だってカッコイイんだもの!」って。
いささか乱暴ではありますけど、内燃機関も含めたいろいろな動力源の可能性を示すツールとして「見た目のデザインの良さ」を利用してもいいんじゃないかと思うのです。

はい、そういうわけで今回はここまで。

EVEX公式サイト:http://www.evex.jp/
フィアロコーポレーション:http://www.phiaro.co.jp/
株式会社早稲田環境研究所:http://www.e-wei.co.jp/
ジェーピーイー株式会社:http://www.jpe-in.co.jp/
(有)タケオカ自動車工芸:http://www.takeoka-m.co.jp/
株式会社TOSMO:http://www.tosmo.jp/
日本電気自動車レース協会:http://jevra.jp/
株式会社トムス:http://www.tomsracing.co.jp/
[ 2010/07/28 23:00 ] イベント | TB(0) | CM(0)

ルイジ・コラーニ作品集、本日発売!

宣伝!
ルイジ・コラーニ作品集の第四弾、本日発売です!


ご興味のある方は、書店でこの表紙を目印にお探しください。

そして、ぜひお買い上げください!!

ルイジ・コラーニ氏をご存知の方もそうでない方も、あなたのプロダクトデザイン・ワークに刺激を与えてくれることは間違いありません。
もしご存知でなかったなら、これを機会に是非知っていただきたい。

思い返せば、自分がコラーニというデザイナーの存在を知ったのは小学生のとき。東急ハンズ池袋店の書籍コーナーでコラーニ作品集第一弾を見たことがきっかけでした。
いま奥付を見たら昭和59年発行と書いてあります。ということは自分が小学6年生のときですかね。
もちろん当時の小学生に2000円を超す書籍など買えるはずもなく、ただ立ち読みして溜息をこぼすのみでしたが……
それでも、漠然とした「工業デザイナーになりたい!」という願望を膨張させるには十分な体験でした。

あれから二十余年。まさか自分が、そのコラーニ作品集そのものの制作に携わるようになるとは……世の中ってわからないものです。
まあ結局、専門学校まで出ておきながらも工業デザイナーにはなれなかったのですけれどもね。
[ 2010/07/17 20:11 ] お知らせ | TB(0) | CM(2)

znug design 創立5周年パーティ

7月9日(金)に、znug design(ツナグデザイン)の創立5周年パーティがありました。あいかわらずタイムラグのある更新で申しわけありません……

場所は東京・吉祥寺のcafe zenon(カフェ・ゼノン)。入口ではツナグデザインの作品のひとつ、ウロボロスが来場者をお出迎え。

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……そういえばこのウロボロス、6月の試乗会にも参加させていただいていたのでした。試乗会の模様もアップしなきゃと焦りつつ、とりあえずパーティ風景を。

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ツナグデザインのこれまで5年間の作品を、代表みずからがプレゼンテーションしている風景。
来場者の中には自分も日頃お世話になっていたり、取材させていただいたことのある人もチラホラといたりして、「懇親会」といった雰囲気で楽しませていただきました。

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そろそろお開きという時間を迎え、すっかりくつろいだ表情の根津孝太氏。デザイナーにしてツナグデザインの取締役です。バースデーケーキ、たいへん美味しゅうございました!

いち企業のパーティとはいえ堅苦しさは微塵もなく、社名の通り人の縁を「つなぐ」イベントとして大いに盛り上がり、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
招待してくださったツナグデザインに感謝です。

ツナグデザインの、今後のますますのご発展をお祈りいたします。




ところで。

会場に着いて、自分がまず気になったのは店のシャンデリア。否、シャンデリア「のようなもの」
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上に積まれているのはマンガの雑誌と単行本。ぶら下がっているのは雲形定規とGペン。

この店のコンセプトが「マンガ×アート×カフェ」ということで、他にも壁に書架があったり、マンガチックな絵画がディスプレイされていたりと、かなりポップな雰囲気なのでした。

そういえば吉祥寺周辺をはじめ中央線沿線には、どういうわけか漫画家が非常に多く住んでいるのでした。地域性を活かした店舗デザインのひとつなのでしょうね。
こういうお遊び感覚、大好きです。
あ、もちろんケーキ以外の料理も美味でしたよ。「こんどまた行ってみたい」と思ったのは嘘じゃありません。

そういうわけで、今回はここまで。
ウロボロス試乗会レポートも後日アップします。

znug design: http://www.znug.com/
cafe zenon: http://www.cafe-zenon.jp/
[ 2010/07/14 22:21 ] 日記 | TB(0) | CM(2)


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